相続税　延納・物納の現状

 

昨月、国税庁より「相続税　延納物納申請・処理等の状況」が公表されました。

時代の変化や申請要件の見直しを背景に、申請件数は大きく減少しています。

 

?    延納の現状等

公表されているデータによると、延納の申請は平成3年度の47,360件をピークに減少し、平成24年度においては1,450件にまで減少しています。

この内、約20％程度が申請の取り下げを行っていることから、前年からの処理引継分を含めても、年間の許可件数は1,282件となっています。

なお、延納の申請に必要な主な要件は、次の通りです。

l  相続税額が10万円を超えていること

l  金銭で納付すことが困難な金額の範囲内であること

l  申請書（担保関係書類を含む）を期限までに提出すること

l  延納税額に相当する担保を提供すること（一部例外あり）

 

?    物納の現状等

公表されているデータによると、物納の申請は平成6年度の16,066件（特例物納を含む）をピークに減少し、平成24年度においては209件にまで減少しています。

この内、約25％程度が申請の取り下げを行っていることから、前年からの処理引継分を含めても、年間の許可件数は205件となっています。

なお、物納の申請に必要な主な要件は、次の通りです。

l  延納によっても金銭で納付すことを困難とする事由があり、かつ、その納付を困難とする金額を限度としていること

l  申請財産が定められた種類の財産であり、かつ、定められた順位によっていること

l  申請書を期限までに提出すること

l  物納適格財産であること

 

詳細は国税庁ホームページをご覧下さい。

ＵＲＬ

http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/nofu-shomei/enno-butsuno/01.htm#butsuno